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かく

自分が好きなことに"物をかく"ことが挙げられる。
"書く"ことにしても"描く"ことにしても、とにもかくにも何でも好きだ。
思い返してみれば、この行為を嫌いになったことは一度も無いかもしれない。
勿論、強制的でなく自発的な場合に限るが。

 

 

小学生の頃の夢は漫画家で、宇宙人がただただ下らないことをする話を大学ノート何冊分も描き、弟に読ませていた。
それと同時に、クラス内の係活動では新聞係を立ち上げて、定期的に掲示していた。

 

 

中学生の頃にはその夢も消え失せ、その代わりか痛々しい承認欲求が加速し、見よう見まねで漫才のネタを書いていた。
文化祭(的なもの)で、当時の友達と二度ほど披露した思い出は今も忘れない。

 

 

高校生の頃はその痛々しい承認欲求を保ったまま演劇部に所属し、何を血迷ったか部長にまで上り詰め台本をしたためることとなった。
と言っても、実際にそれを仕上げて演じた公演は、入学希望者が集まる体験入学のオリエンテーションと言う一度の機会だけだったが。

 

 

大学生の頃はぐるり方向転換し、ラッパーとして活動することとなった。
ラッパーは、Eazy-Eでもない限り自分が歌う歌詞は自分で書く。
僕は中学時代から先述していた内容と並行してラップの歌詞を書いており、ここでようやく本格的に活動し始め、ルーズリーフ何百枚分も試行錯誤を繰り返した。
韻を踏む遊びに魅力を感じ、遂には卒業論文までライミングをテーマにした内容で学生生活を締め括った。

 

 

そして、今はこのブログを書いている。
この推敲する作業は、僕を僕たらしめるために必要不可欠なことなのかもしれない。
"物をかく"ことは素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今日はマスでもかくかな。

分相応

以前ツイッター上で読んだ山本さほ氏の落書き漫画に『分不相応』と言うタイトルの話があった。
漫画の説明は野暮だとわかった上で内容を記すと、

 

キャバ嬢っぽい女はホストっぽい男が好きで、サブカルバンド女はサブカルバンド男が好き。
他にも、ゴスロリっぽい女の子はV系の男が好きだし、ラスタファリアンの女の子はレゲエDeejayみたいな男が好き。
その逆も同様で、枚挙に暇が無い。
しかしながら、なぜオタク風な男が求めるのは分不相応な美少女なんだ。

 

と言う話である。
なぜ、その1ページについて急に語り出したかは至極単純な理由で、仕事からの帰り道で両者ふくよかな体型のカップルを見たからだ。
は〜、どすこいどすこい。
今夜もぶつかり稽古で四十八手の練習と言った所か。

 

 

そんな下世話な想像はさて置き、一年半ほど彼女不在の僕としては仲睦まじいカップルが非常に羨ましい限りである。
全員の両手をサイコガンに改造して、繋ぐに繋げ無くしたいものだ。

 

 

だが、最初の話を考えてみるに、僕に惹かれてくれるような好事家な女の子は、もしかすると僕の趣味と合致するような女の子なのかもしれない。
普段はスケーターファッションで、人と比べてHIPHOPが好きな女の子。
……確かに素敵ではないか。

 

 

では、もっと掘り下げてみよう。
好きな映画は『時計じかけのオレンジ』『ファイト・クラブ』、好きな漫画は『それでも町は廻っている』『藤子・F・不二雄SF短編集』『ろくでなしBLUES』、寝る前にはバナナマンおぎやはぎのラジオを聴いて、何かと言えば2chまとめサイトを閲覧してしまうような女の子。
……うーん!前言撤回!
先ほど「素敵だ」と言った自分をブン殴りたい!
上記のような女の子が居たら、正直に言って気持ちが悪い。
たとえ欅坂46の長濱ねるちゃんがこの趣味嗜好を網羅していたとしても、嬉しい反面ドン引きしてしまうはずだ。

 

 

結局、僕のような好き勝手生きている人間は、恋愛に向いていないのだ。
そう気付けたからこそ今後は、自分の土俵ばかりで物事を見るのではなく、相手の土俵にも上がって人と付き合うようにしたい。

 

 

今日、見掛けたあのカップルはすでに土俵入りしているのだろうか。

ベロネフォビア

尖端恐怖症である。
特に箸やフォークなどの食器類と傘に関してはてんでダメだ。

 

 

意識しなければ問題無くやり過ごせる。
だが、ふとした拍子に意識してしまったが最後で、尖った物の持ち主の一挙手一投足が気になって仕方無くなる。
もしかしたら、彼らの潜在的ドジっ子が急に姿を現し、パッとこちらを振り向いた際に無自覚な凶器(狂気ではない)が牙を剥くかもしれない、なんて考えてしまう。
……と、バカが回りくどく表現しているが、要は尖った物が目に突き刺さることをイメージしてしまうのだ。
一瞬でグロい想像が脳を蝕み、吐き気を催す。

 

言わずもがな、この症状は日常生活に支障をきたす。

飲み会では箸をアサシンのように逆手持ちする品性下劣野郎と膝を交えて話す事が出来ないし、雨の日なんて傘をブンブン振り回すクレイジーババアを見掛けたら脱兎のごとく離れなければ死活問題となる。
雨に唄えば』は僕にとってのレクイエムだ。
大好きな漫画に関しても、『闇金ウシジマくん』の1巻で電線?を尖らせ目に突き刺すシーンは読んだ瞬間にリバースしそうになったし、『ドラゴンボール』や『HUNTER×HUNTER』の目潰し描写は老眼ジジイのようにかなり遠目で読んで難を逃れた。

 

 

キッカケとなったであろう出来事は、何となく見当がつく。
従兄弟とのある出来事だ。
僕は高校生ぐらいで、従兄弟は保育園に行くか行かないかぐらいの年齢だった頃だと思う。
当時、僕と従兄弟は定期的に開かれる親戚の集まりに参加していた。
こんな書き方をするとかしこまった場に聞こえるかもしれないが、別に大それた会合とかではなく、単におばあちゃんの家で集まって飲んだり食べたりするやつである。
僕の事をいたく気に入っていた従兄弟は、隣り合わせで座りウィンナーや唐揚げと言ったお子ちゃまメニューを頬張っていた。
その時、事件は起こる。
うちの親父が従兄弟の名前を呼んだのだ。
その声に反応し勢いよく振り向いた従兄弟は、片手に握られたフォークを無意識に隣の僕の目ん玉へと突き立てた。
振りかざされた鋭利なそれは、僕をベロネフォビアに導くには分かりやす過ぎる存在だった。
今も網膜に焼き付いて離れない。

 

 

この一件があってから、僕は角張った物、先の鋭い物を意識してしまった途端、脂汗が滲むような体質になってしまった。
とは言え、こんな自分を認めるのは格好悪い。
絶対に受け入れたく無い。
ダサい。
アニメ『空中ブランコ』の中でも尖端恐怖症のヤクザが居たがああはなりたくない。

何も恐れない男になりたいのだ。
芯の揺るがぬ呂布カルマのようなサブカルサグでありたいのだ。
インテリジェンスを持ち合わせたチンピラでありたいのだ。
まあサグでもチンピラでもないけど。

 

 

その話を飲み会で話すと品性下劣野郎の友人がこう言ってきた。
「尖端恐怖症が尖った性格してんじゃねーよ」

顎と枕

芸能人の休日朝に憧れる。
優雅そうだからでは無い。
いや、ある意味では合ってるんだけど。

 

 

僕の趣味趣向はなぜか頭の弱い女と似ていて、とりあえずテレビが大好きだ。
そんな僕が色々な番組を観ていると"ホニャララさんの休日スケジュール"的な内容がよく取り上げられている。
円グラフみたいなヤツだ。

 

 

それを見ると多くの芸能人が、起床→朝食→二度寝、と言う午前中の過ごし方をしている。
僕が憧れるのはこの部分だ。
何とも素晴らしい時間の使い方じゃないか。
二兎追うものが二兎を得るような感じ。

 

 

僕は、睡眠と食事が好きだ。
と言うか、人間の三大欲求にも含まれるこの二つの要素を好かない人はほとんど居ないと思う。
しかし、僕のような一般庶民は、多忙な中に存在する束の間の休日に一挙両得出来る余裕を生憎持ち合わせていない。
朝ご飯を食べたくても、前日の夜更かしが祟って惰眠を貪ってしまい、気付けばAMがPMに変わっている。
仮に、食事を取れる時間を確保出来るぐらい早起きしたとしても、僕の家の冷蔵庫は常にスッカラカンなので、近くのコンビニまでひとっ走りしないといけない。
そうなると目はギンギンに冴えてしまい、二度寝なんて概念は吹っ飛んでしまうのだ。

 

 

だったら前日に何かしら食べ物を買っておけばいいじゃないか、と考える人も居るかもしれないがそれは甘い。
甘い、と言うか僕のことをわかってない。
O型のくせにB型以上に気まぐれな僕は、前の日の夜に食べたかった物が次の日の朝には食べたくなくなっている。
そもそもそれ以前に、僕はクソバカ脳みそなので「うわ〜、次の日の朝にこれを食べるぞ〜!」と遠足前の小学生のように楽しみにしてしまい、寝付く頃には朝方になり、目が覚める頃には昼か夕方になっている。
これでは、"朝ご飯"とは呼べないのだ。
だって朝じゃねーもん。

 

 

なので、睡眠も食事も楽しめる芸能人たちの生活に儚い憧れを抱いてしまう。
羨ましいなあ、ちくしょう。

 

 

まあ芸能人じゃなくても、この生活をしようと思えば出来るんだけど。
でも、僕なんかと違う芸能人なら心にゆとりがあって、先述した内容をきちんと実行出来るんだと思う。
それこそ朝飯前に。

日記帳

今年の3月に親父が還暦を迎えたため、そのお祝いに日記帳をあげた。
赤茶けたカバーで、1ページ2ブロックある普通の日記帳だ。

 

 

親父との関係は、あまり良いものではない。
仲が悪い訳ではないのだが、お互いにいまいち歩み寄れずにいる。

 

 

学生時代、僕は親父と頻繁に揉めた。
親父は感情の起伏が激しく、急にキレることがよくある。
それに対して、感情論が嫌いな僕は、俯瞰から偉そうに講釈を垂れるため、その怒りを逆撫でしてしまっていた。
客観視すれば僕の意見が正しいはず(当事者ゆえそう思うのかも)だが、どの内容の喧嘩でも親父は最後の一言「誰にメシを食わせてもらってるんだ」に怒りを集約させるため、いつも歯噛みしながら床に就いていた。
今となっては親父の気持ちもわかる。
口論においてタブーワードだとは思うけど、家族だしそこだけに収まり切らない部分もあるのだろう。

 

 

しかし、社会人となった今、僕はキレさせるぐらいなら親父と話さないでいることを選択するようになり、親父は親父で僕に食ってかかるようなパワーも無くなった。
円満とは言え、どことなく寂しさもある。
そのような関係からか気まずい距離の二人となってしまった。

 

 

先述した還暦祝いのプレゼントに日記帳を選んだ理由も、二人の距離を縮めようなどと言った他意は特に持ち合わせていない。
単純に、親父が死んだ時に何か思い出せるものがあったら良いよな、とかその程度の考えからだった。

 

 

そして今日、無造作に置かれていたその日記をマナー違反とはわかっていたが読んでしまった。
(親父も、読みたきゃ読んでもいいと言っていたんだけど)
汚い字ながらも毎日きちんと綴っているようで嬉しかった。
このブログの更新頻度のように飽きっぽい僕とは、相変わらず対照的な親父らしいと思った。

 

 

 

 

内容がクソつまんない所は親子そっくりだった。

ハイサイ

沖縄に行きたい。

 

別にスキューバダイビングも趣味ではないし、首里城にも興味は無い。
美ら海水族館より公園の亀を見てる方が性に合ってるし、サーターアンダギーは人にぶつけてゲラゲラ笑う物だと思ってる。

 

なのに、沖縄に行きたい。
それはインドア派でこじんまりとした僕の小規模な生活に風穴を開けられる気がするからだ。
何の刺激も無い毎日に少しのスパイスを。

 

だって、正反対に位置するじゃないか。
僕のルーチンの対角線上には、沖縄のほのぼのライフが存在する、多分。
時間を守らなければブチギレられる忙しなさの反対は、きっと"うちなータイム"だ。
都会人の反対は、きっと"しまんちゅ"だ。
ハゲのお偉いさんの反対は、きっと"具志堅用高"だ。

 

この発想は、言わずもがな陳腐な現実逃避の類いだと思う。
OLがロマンスカーに乗り箱根まで何となく行ってしまう傷心旅行と一緒だ。
あれの僕ver.をやりたい。
やりたいのだ。
やらせろいやらせろい!

 

潮風が鼻を掠める。
砂浜にゴロンと横になり広大な星空を眺め、波の奏でる素敵なBGMの中で僕はこう呟くのだ。
「あー、巨乳ちゃんとハメてえなあ」

 

 

そんなしょうもない僕は、日付け変わって明日から三泊四日でサイパンに行ってくる。
求めてるのと若干違うんじゃい!ボケ!

チュッパチャプス

チュッパチャプスは最強だ。
 
 
棒の刺さったフォルムはアバンギャルドな睾丸と現代の若者らしいナードな陰茎を彷彿とさせるし、それを差し置いてもサルバドール・ダリが手掛けたデザインは消費者側のお洒落アンテナをビンビンにさせる。
サイケな色合いもまるでLSDを舌に乗せた時のようなトリップ感を味わえるし、口に咥えればHIPHOPカルチャー特有のコミカル且つサグな雰囲気も堪能出来る。
バスキアよりもイルマティックで、バンクシーよりもスタイリッシュだ。
 
 
まあ、そんな枝葉の部分はどうでもいい。
幹となる魅力的な部分は、何と言っても、味だ。
甘い。
甘過ぎる。
ニート野郎を過保護に育てるママンよりも甘いのだ。
甘いは美味い。
そこだけは覚えて帰ってほしい。
 
 
ただ、僕が好きだったオリジナリティー溢れる甘い味が無くなっていくことに一抹の悲しさも覚える。
特にマンダリンオレンジとチョコバナナの販売停止に関しては、よく遊んでいた幼馴染と大学でめちゃくちゃ仲良くなった親友を失くしてしまったような切なさがあった。
 
 
マンダリンオレンジは、デザートシリーズ寄りの僕にフルーツシリーズの魅力を教えてくれたフレイバーだ。
言わば、幼馴染グループの中でそんなに仲良く無かった一人が、共通のニッチなCDをキッカケに年がら年中一緒に居るような関係になった感じである。
「ジュンペイくん、Jurassic 5聴く?」
「え!聴くよ!マンダリンオレンジくんも聴くの?」
「うん。カット・ケミスト最高だよね」
……こんなの仲良くならない方がどうかしている。
周りがGReeeeNEXILEを聴いてる中、Jurassic 5を聴いてるヤツが居るなんて。
後にこの二人は、CDを貸し合ったり、MTVを一緒に見たり、文化祭でラップをしたり、同じカルチャーにどっぷりハマるブラザーとなる。
 
 
対してチョコバナナは、チョコもバナナも好きな僕が求めていたフレイバーをそのまま体現してくれた憧れの存在だ。
大学に入ってマンダリンオレンジと音楽活動を続けた僕は、同世代のスキルフルなラッパーを見付ける。
「こ……こいつ、オレがやりたいフローを全部やってやがる!」
それがMCチョコバナナだ。
衝動に駆られた僕は、全ての音源をチェックし、ライブも隠れて観に行くようになり、どちらかと言えば"羨望"より"嫉妬"なんて表現が似合うような感情が爆発していた。
しかし、僕たちウルトラチュッパチャプスMC'SとMCチョコバナナは偶然にも同じイベントに出演することとなる。
楽屋内で、こちら側の気持ちも考えず、彼は開口一番ヘラヘラ言うのだ。
「お前らのことチェックしてたよ。超気持ち良いライムばっか踏むじゃん!クルー組もうよ」
……この誘いに乗らない方法があるなら教えてほしい。
「いいに決まってんだろ」
 
 
だが、モラトリアムにも終わりは来る。
就職活動だ。
売り上げも伸びず夢を追い切れなかった僕たちのクルーは、現実の波に逆らえず呆気なく解散した。
 
 
就職した僕は、僕の元から去ったマンダリンオレンジやチョコバナナを横目に、まだ新しいフレイバーを探している。
ちなみに、僕はチュッパチャプスで"塩大福"味があったら、かなり美味いと思う。
森永製菓さん、宜しくお願い致します。
 
 
しょうもない話をしていると思った諸君、チュッパチャプスをナメんなよ!