悪口

悪口が好きで好きで堪らない。

特定の芸能人を扱き下ろすゴシップ記事を見かけたら、舌舐めずりしてしまう。

ラッパーがディスソングを名指しで歌ったら、ニヤニヤしてしまう。

2chで痛快な皮肉を見ると「たぁ~!そんなんアリでっか~?!」と膝を打ってしまう。

そのぐらい好きなのだ。

しかしながら、極力自分は他人に言ったり、ネットに書き込んだりしないようにしている。

理由は簡単。

生きるのが窮屈になるからだ。

何かに失敗したり、性分がダサい人を罵れば、「自分は違う」と安心出来る。

ただ、それも束の間、安心を刷り込まれた分「同じような境遇になったら、同じように後ろ指を指されるかもしれない」と身震いする羽目になる。

トゲトゲだらけの重たい鎧は、固め過ぎるとやがて動けなくなってしまうのだ。

そうなるぐらいなら、無課金アバターみたいな姿で自由に動き回る方が、よっぽど楽しい。

勿論、これはあくまで自意識の話なので匿名だろうと何だろうと関係無い。

発信しない事に意味がある。

…と言う話をしたら、友達に「いや、お前、悪口ばっか言ってるけどね」って指摘された。

あー、この鎧、慣れ過ぎてジャージと変わんねーわー。